ビジネスモデル


当社は、医薬品の研究開発を行うバイオベンチャーです。自社で研究開発を進める傍ら、ベンチャーの創業・経営のサポートも行っています。

1.自社創薬事業
製薬企業での研究経験、ベンチャー企業の経営およびExit経験、さらにはベンチャーキャピタルでの勤務経験など、経営陣の高度な専門性と実績を活かし、アカデミアに眠る有望なシーズを発掘しています。発掘したシーズは自社で研究開発を進め、探索研究から臨床開発初期段階(Phase I/II)までの創薬研究を実施した上で、製薬企業へのライセンスアウトを推進しています。

2.コンサルタント事業
経営陣の専門知識と経験を活かし、アカデミアの基礎研究の事業化支援や、ベンチャーの創業・経営・実務支援も行っています。これらの活動を通じて、アカデミアやベンチャーが持つ技術や知見の社会実装を後押しします。さらに、支援した研究の中から有望なシーズが生まれた場合には、自社でライセンスインして研究開発を進めることも選択肢としています。


創薬プロセス

新薬が誕生するまでには、10年以上に及ぶ長い研究開発の道のりがあります。
当社では、アカデミアやバイオベンチャーが創出した革新的なシーズ(創薬の種)をもとに、探索研究から非臨床試験、臨床初期試験(Phase I/II)までのプロセスを担い、確かな科学的根拠に基づく創薬を推進しています。

創薬の流れは大きく以下のステップに分かれます。

  1. 基礎研究・探索研究(2〜3年)
    新しい疾患メカニズムや薬のコンセプトを検証し、有望な化合物を合成・評価します。化合物の最適化検討を経て、医薬品の候補となる化合物を選定します。
  2. 非臨床試験(1.5〜3年)
    動物を用いた安全性試験でヒトでの投与に耐え得るか確認します。あわせて、薬効薬理試験、既存薬との併用時の効果検証などを行うとともに、並行して、製剤研究も行います。
  3. 臨床試験(5〜7年)
    ヒトでの安全性・有効性を確認する試験を段階的に実施します。
    第一相では安全性、第二相では少数患者での有効性、第三相では多数患者での有効性と安全性を検証します。
  4. 承認申請・販売(1〜2年)
    臨床試験で得られたデータをもとに製薬企業が承認を申請し、審査を経て販売へと至ります。

当社は、探索から初期臨床段階までの研究を実施し、一定の成果を得た段階で製薬企業へ導出(ライセンスアウト)します。
導出時の契約一時金に加え、開発マイルストーン、販売のマイルストーンおよびロイヤリティを通じて収益を得る仕組みです。